皆様、こんにちは!NY de Volunteer (NYdV) です。
9月17日(日)にニューヨークシティの慈善団体God’s Love We Deliverにてキッチン作業のボランティアを行いました。今回は10名のボランティア参加者とスタッフ3名で、朝10時から午後1時のシフトを担当させて頂きました。
God’s Love We Deliverはどんな団体?
God’s Love We Deliverは1985年にHIV/AIDS患者に健康的な食事を支援する団体として発足し、今ではガンやその他の重症疾患を持つ人・元軍人で精神疾患を患っている人などを対象に幅広くサポートしています。彼らの活動は「Food is medicine」を合言葉に、ヘルシーなだけではなく各疾患の食事・栄養ニーズを考えてテーラーメイドの料理を自宅まで届けています。各疾患のニーズに沿った食事を取ることは、入院・再入院のリスクを減らしヘルスケアにかかる費用を抑えることにも繋がっているそうです。この団体では、ボランティアの力を借りながら、毎週13,000食を手作りしサポートの必要な家庭に届けています。
ボランティアオリエンテーション
God’s Love We DeliverはマンハッタンのSOHOにあります。到着し、サインインを済ませると「ボランティアラウンジ」へ案内されました。テーブルと椅子が並んでいて、コーヒーや紅茶が自由に飲めるミニキッチンまであり、この団体の方々のボランティアを受け入れる姿勢に感銘を受けました。シフトの時間が近づくと、代表者の方が簡単にオリエンテーションをしてくださり、この団体のミッションや活動内容とキッチン作業中の注意点などを丁寧に説明してくださいました。
キッチン作業開始!
オリエンテーションが終わったら、キッチンのあるフロアに移動して手を洗い、ヘアネット・エプロン・ゴム手袋を付けて準備をします。参加する日やシフトによってお手伝いをする作業は異なりますが、今回NY de Volunteerから参加した13名はスープをプラスチックの容器に入れて蓋をする係を任されました。熱々のスープを入れてすぐ蓋をすると蒸気で膨らんでしまうので、一度閉めた蓋を少し開けて空気を押し出して再度蓋を閉めるという手順を教えてもらい、作業開始です。
もう少しでスープが無くなりそうになると、施設の方がキッチンの奥の方から次のお鍋を運んできてくれます。聞いてみると、この日のスープの目標数はなんと14,000杯!オリエンテーションでは競争ではないから自分のペースでゆっくり作業して〜と言われましたが、要領をつかむと楽しくなり、自然とペースが上がっていきます。作業の効率が良かったからか、途中からお弁当におかずを入れたり、シールを貼るテーブルへ移動したグループもありました。
活動を終えて
参加者はほぼ全員初対面でしたが、和気藹々と会話しながら流れ作業を楽しむことができました。ユニークなバックグランドを持つ他の参加者と知り合うことができる、というのもグループボランティアの醍醐味です。また、淡々と作業をしていると、毎日これだけ多くの食事を無償で提供するには、膨大な数のボランティアが必要なことにも気付かされました。ニューヨークは治安が悪い、怖いというイメージを持っている方も多いと思いますが、実はこのような団体が存続できるほどボランティアをする人が多い・助け合いの精神のある街でもあります。そんなニューヨークの温かい一面に気付かされる機会にもなりました。
週末開催を待っていたというフィードバックをたくさん頂きましたので、今後もこのような機会を作っていきたいと思います。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
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